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ゆとり教育
ゆとり教育とは、それまでの詰め込み教育の弊害の解消ということが強調されました。しかし、その背景は見過ごされてきたのです。 ゆとり教育が導入され、子どもが学校外で過ごす時間が50日増えました。しかし、家庭にそれだけの時間を引き受ける能力があったのでしょうか。教育は学校がすべて行うものだと思ってきた親にとって、家庭で教育を行うことなど、すぐに対応できることではありません。また、この頃はバブル崩壊の時期ともあって、塾や予備校に通わせるお金がなかったのです。ここから教育格差が生まれたのです。 しかし、これだけが教育格差を生んだ原因ではありません。親世代が社会に対応できていなかったのです。受験戦争に揉まれ、育った親世代は子ども時代に勉強しかしてこなかったのです。受験戦争に勝つことで、社会的地位が得られた時代だったので、人間関係など全く気にしてこなかったのです。ですから、対人能力や協調性、忍耐力など社会に対応する力が備わっていないのです。 ゆとり教育のため、学力の低下が問題となっています。もちろん、学力の低下は問題視すべきですし、解消していかなければなりません。ですが、勉強ばかりの受験戦争時代に戻っては意味がないのです。生きていく上での知恵や周りと共存していくという考えも育てなくては、社会性に欠ける世代がまたやってきてしまうのです。 それぞれの欠点をカバーし、より良い教育環境作りを目指さなくてはなりません。振り回されるのはいつも子どもたち。そのことを肝に銘じながら、教育環境の整備を図るべきです。